チワワ
13歳8ヶ月齢
去勢雄
7ヶ月程前からある肛門周りのしこり(腫瘤)が大きくなってきていることを主訴に来院されました。腫瘤は自壊して出血し、化膿性炎症を起こしていました。腫瘤が大きかっため、肛門の機能が温存できるように腫瘤辺縁部での切除としました。切除組織の病理検査では、腫瘍は完全に切除できており、肛門周囲腺癌と診断されました。悪性度が高かったため、術後に抗がん剤を実施しています。
肛門周囲腺癌は、診断時転移率は15%とそれほど高くはないものの、局所浸潤性が高いため完全切除が難しい腫瘍です。そのため局所再発率も高いですが、こちらの患者さんは術後1年経過時点では局所再発はありませんでした。有効な抗がん剤に関する情報は少ないですが、悪性度が高い場合や不完全切除時には術後補助療法としてカルボプラチンやトセラニブなどの抗がん剤を使用することがあります。